さくらのVPSにMercurialをインストールしようとしたらエラーが出る場合の３つの解決方法
さくらのVPSいいですね。反応速度、転送量どれをとっても、かなりおすすめです。
Rackspaceで動かしているWebサービスの一部を、さくらのVPSに持ってこようと考えています。
ソースコピーで環境を同じにすればいいのですが、Mercurialでソースコードを持ってくることを試してみようと考えています。
そこで、デフォルトの状態で、さくらのVPS（OSはCentOS5.4）にMercurialをインストールしようとしたらエラーが出ます。
解決方法としては他のRPMパッケージを探しに行くか、依存関係を修復してインストールするか、ソースコードからインストールする方法があります。
それぞれ考察してみます。
１．他のRPMパッケージを探しに行く
他のリポジトリのRPMForgeには、mercurial の新しいバージョンがあります。
これをインストールするためにリポジトリを参照しにいくと、既存の依存パッケージもどんどんRMPForgeのものが入ってしまいます。
これを行うと、パッケージの本流から外れてしまいますので、今回はパスします。
新しいパッケージ類を試したい場合は、レポジトリを追加することも一考の余地ありです。
２．ソースコードからインストールする。
ソースコードからインストールもできます。
mercurialの本サイトからソースコードをダウンロードしてコンパイルします。
ソースからインストールする場合、PYTHONPATHの設定等が、自前でカスタマイズする必要があり、今回はパスします。
ソースからインストールしたい場合、詳細な方法は以下にあります。
３．依存関係を修復してeasy_installでインストールする。
今回は依存関係を修復して、easy_installを使う方法をとります。
メインのRPMレポジトリを変更しないで、作業環境にもあまり依存させずに、
yumとeasy_installで構築できるためおすすめです。
（１）エラー確認
まず、エラーを確認します。
yum install mercurial
# yum install mercurial Loaded plugins: downloadonly, fastestmirror Loading mirror speeds from cached hostfile * addons: ftp.nara.wide.ad.jp * base: ftp.nara.wide.ad.jp * extras: ftp.nara.wide.ad.jp * updates: ftp.nara.wide.ad.jp addons | 951 B 00:00 base | 2.1 kB 00:00 extras | 2.1 kB 00:00 updates | 1.9 kB 00:00 Setting up Install Process No package mercurial available. Nothing to do
デフォルトのRPMパッケージにないですよ、エラーが出ます。
「なんもできまへんがな」と言っています。
easy_install mercurial
では次にeasy_installでも試してみましょうか。
# easy_install mercurial easy_install mercurial Searching for mercurial Reading http://pypi.python.org/simple/mercurial/ Reading http://www.selenic.com/mercurial Best match: mercurial 1.7.2 Downloading http://mercurial.selenic.com/release/mercurial-1.7.2.tar.gz Processing mercurial-1.7.2.tar.gz Running mercurial-1.7.2/setup.py -q bdist_egg --dist-dir /tmp/easy_install-dtVMJZ/mercurial-1.7.2/egg-dist-tmp-1De2z4 error: Setup script exited with Couldn't import standard bz2 (incomplete Python install).
bz2がインポートできないとあります。Pythonインストールが不完全です、と。
（２）インストール（本番）
依存関係がおかしいということなので、まずbzip2をインストールします。
# yum install bzip2-devel
を行います。
再度Pythonを上書きインストールしてください。
（好みですが、自分はPython2.7をソースで再インストールしました。）
その後、Mercurialをeasy_installインストールします。
# easy_install mercurial Searching for mercurial Reading http://pypi.python.org/simple/mercurial/ Reading http://www.selenic.com/mercurial Best match: mercurial 1.7.2 Downloading http://mercurial.selenic.com/release/mercurial-1.7.2.tar.gz Processing mercurial-1.7.2.tar.gz Running mercurial-1.7.2/setup.py -q bdist_egg --dist-dir /tmp/easy_install-EEA316/mercurial-1.7.2/egg-dist-tmp-RDjD8p zip_safe flag not set; analyzing archive contents... mercurial.help: module references __file__ mercurial.lsprof: module references __file__ mercurial.extensions: module references __file__ mercurial.commands: module references __file__ mercurial.templater: module references __file__ mercurial.i18n: module references __file__ hgext.mq: module references __file__ Adding mercurial 1.7.2 to easy-install.pth file Installing hg script to /usr/local/bin Installed /usr/local/lib/python2.7/site-packages/mercurial-1.7.2-py2.7-linux-x86_64.egg Processing dependencies for mercurial Finished processing dependencies for mercurial
となります。成功です。
