NHKアニメ「バクマン。」第19話「2人と1人」の感想
久しぶりの感想です。
2人の締切り
「漫画家を目指しているんだ。締切り守れないのはだめだ。」
とサイコー。みよしとシュージンが交際しているから、バトル漫画の原作の締切りが守れなかったとサイコーは考えます。
「みよしのせいじゃない。約束守れなかったおれが悪い」とシュージン。
コンビ解消しても「漫画原作者になる」とシュージンはいいます。
このバクマン。という漫画はサイコーが主人公なんだろうけど、シュージンはいつも女房役というか、
自分の欲をあまり表に出さないタイプです。少しサイコーを立てるためにご都合主義っぽいところがあったのですが、
彼が目覚め始めたようです。
「みよしが好きだからがんばれる」とシュージンは理由を言います。
2人の別々
王道のバトル漫画をやめて「詐欺の探偵」の設定を、編集者(服部さん)にサイコーは見せます。
サイコーたちには、こっちの邪道のほうがいいと服部さんはいいます。
偶然にも同時期にシュージンも推理ものを書いていました。
シュージンは服部さんに言われます。
「主人公の設定はいい。推理ものはトリックとどう推理するかだ」と。
サイコーとシュージンのコンビ解消について、服部さんは危惧します。
人気があれば即連載という現在のジャックの方針に、新人が育たない危惧を服部さんは抱いています。
じっくりやりたいという旨を2人に伝えます。
2年かけてじっくりやろうと提案します。
連載を持っても、潰れてしまってはダメだと服部さんは言います。
今の商業誌でここまで長い目で見てくれる編集者は本当にいるのでしょうか。
編集不況と言われるこの時代に、ファンタジー感すら漂ってしまいます。
サイコーの叔父さんのことを想ってのことでしょうか。
コンビ再結成
結局、サイコーとシュージンは、みよしの仲介も中途半端に手伝って、コンビを再結成します。
1ヶ月のコンビ解消。
2年という準備期間が待てない二人は、意気投合します。
しかしシュージンは、すぐ連載したいというサイコーの動機に付き合う強い動機はまだ分かりません。
サイコーとシュージン(男同士)の友情と、サイコーとあずき、シュージンとみよし(男女)の恋愛関係を対比させ三角関係のように見せるのは、面白い試みに思えました。